転職サービスを調べ始めると、エージェント型とスカウト型のどちらに登録すべきかで最初に迷います。両方を同時に使った私の体験では、年収を大きく上げたいならスカウト型、伴走と安心感がほしいならエージェント型です。私はエージェント型(リクルートエージェント)で現年収と同水準の提案を受け、スカウト型(ビズリーチ)で +200 万の内定を得ました。仕組みが違えば、同じ人が使っても結果が違います。両方を並行して使ったからこそ見えた、その構造の違いを整理します。
この記事を書いた人
- 現役エンジニア(SIer 5 年 → 事業会社 → 外資系。転職 2 回で現在年収 1,500 万)
- 1 回目の転職でエージェント型・スカウト型を同時期に併用し年収 +200 万
- X: @detective_ai_en
まず 2 つの仕組みの違いを整理
| エージェント型 | スカウト型 | |
|---|---|---|
| 代表例 | リクルートエージェント等 | ビズリーチ等 |
| 起点 | 担当者が求人を紹介 | 企業・ヘッドハンターがスカウト |
| 年収の基準 | 現年収ベースになりやすい | 企業の評価が先に来る |
| 伴走 | 書類添削・面接対策あり | 基本は自走 |
| 現職への匿名性 | 担当者経由なので基本バレない | 匿名表記 + 現職からのブロック設定あり |
| 向く人 | 初転職・環境重視 | 年収重視・自分で判断できる人 |
なぜ提示年収に差が出るのか
エージェント型は、転職成立で企業から報酬を得る仕組みです。担当者にとって「確実に決まる提案」が合理的で、その基準が現年収になります。堅実ですが、跳ねにくい構造です。
スカウト型は、企業が職務経歴書を見て「この人がほしい」と先に手を挙げる仕組みです。現年収を知った上での声かけなので、評価が現年収に引っ張られにくい。私の +200 万はここから生まれました。
なお「転職で年収を上げる」こと自体は珍しい話ではありません。厚生労働省の「令和6年雇用動向調査」では、転職で賃金が増加した人は 40.5%、うち 1 割以上増えた人は 29.4% です(出典: 厚生労働省 雇用動向調査)。問題は、その 4 割に入る確率をどの仕組みで上げるかです。
私の実体験:同時に使って起きたこと
同じ 1 ヶ月の活動期間で、同じ職務経歴を出して、
- エージェント型: 現年収とほぼ同レンジの求人紹介が中心
- スカウト型: 現年収 +200 万の内定
という結果でした。同一人物・同一タイミングでここまで差が出た説明は、仕組みの違い以外に思い当たりません。

同じ職務経歴書でここまで違う。使うサービスは「性格」で選ぶものだと実感しました。
注意:スカウト型でも年収が下がるケース
スカウト型なら何でも上がるわけではありません。私は当時流行っていた k8s×マイクロサービスの企業も受けましたが、実務経験のない領域だったため提示は現年収より下でした。
上がるのは「今持っている経験が高く評価される場所」に移るときです。未経験技術への転向は、どちらの型を使っても年収面では逆風になります。
あなたはどっち?状況別の相性早見表
自分の状況に近い行を見てください。◎〇△は、両方を使った私の体験と、ここまで書いた仕組みの違いから付けた評価です。
| あなたの状況 | エージェント型 | スカウト型 |
|---|---|---|
| 初めての転職で書類・面接が不安 | ◎ 添削と対策の伴走がある | △ 基本は自走 |
| 年収アップが最優先 | △ 現年収基準に寄りやすい | ◎ 企業の評価が先に来る |
| 実務経験 2 年未満 | 〇 経験の言語化を手伝ってもらえる | △ 経歴が薄いとスカウトが来にくい |
| 在職中で時間がない | 〇 求人が向こうから届く | ◎ 待つだけでスカウトが届く |
| 未経験技術に挑戦したい | 〇 未経験可の求人を探せる | △ スカウトは現有スキルに来る |
結論:併用して、役割を分ける
私の使い分けはこうでした。エージェント型は相場観の把握と選択肢の一覧に(初転職なら書類と面接の伴走も)。スカウト型は自分の市場価値の実測、つまり年収アップの本命に。
片方だけでは、市場の全体像か、自分の上限か、どちらかが見えません。両方無料で始められるので、併用が実体験としての結論です。
関連記事: ビズリーチの評判は実際どう?エンジニアが使った本音レビュー
関連記事: リクルートエージェントの評判をエンジニアが検証
よくある質問
Q. 併用すると企業に悪い印象を持たれませんか?
A. 複数サービスの併用は一般的で、問題になることはまずありません。私も同時期に併用しました。
Q. どちらから始めるべきですか?
A. 職務経歴書を書く作業は共通なので、同時登録がおすすめです。私は 1 ヶ月の短期集中で両方回しました。
Q. 実務経験が浅くてもスカウト型は使えますか?
A. 職務経歴書に書ける実績が薄いとスカウトは来にくいです。実務 1〜2 年ならエージェント型で経験を言語化する練習から始める方が現実的だと思います。



コメント