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「リクルートエージェントって実際どうなの?」と評判を調べても、良い口コミと悪い口コミが混ざっていて、判断がつきませんでした。SIer 5 年目の転職活動で実際に使った私の感想は、「悪くない。ただし年収を大きく上げたい人には向かない場面がある」です。紹介された求人は現年収と大差ないものが中心で、私は最終的にスカウト型のビズリーチ経由で +200 万の転職を決めました。これはサービスの欠陥というより、エージェント型という仕組みの性質だと考えています。実際に使って感じた構造と、どんな人に向くかを書きます。
この記事を書いた人
- 現役エンジニア(SIer 5 年 → 事業会社 → 外資系。転職 2 回で現在年収 1,500 万)
- リクルートエージェントとビズリーチを併用して転職活動
- 詳しい経歴: 運営者情報
実際に使ってどうだった?
求人数は多く、担当者の対応にも問題はありませんでした。
最初の面談は綺麗なオフィスの個室で、所要時間は 1 時間ほど。求人情報を実際に見ながら担当者と話を進めるスタイルです。細かい質問内容までは正直覚えていませんが、経歴と希望条件を整理して、その場で候補求人を見ながら方向性をすり合わせる流れでした。在職中の身としては、周りを気にせず話せる環境はありがたかったです。なお、私はこの面談の時点で「スカウト型も並行して使っている」と正直に伝えていますが、対応が悪くなるようなことはありませんでした。
面談後も、メールで毎週のように求人を案内してくれます。放っておいても選択肢が流れてくるので、「求人を探す時間が取れない」という在職中の悩みには噛み合っていました。
ただ、私のケースでは紹介される求人の年収レンジが現年収とほぼ同じでした。しかも中身は SIer や歴史の長い大企業(いわゆる JTC)が中心で、私が行きたかった事業会社はほとんどありません。「SIer からの転職先として堅い選択肢」を並べると自然にそうなるのだと思いますが、環境を変えたい人間には同じ景色の求人票が続くことになります。
なぜ現年収と同じレンジばかりだったのか(構造の話)
エージェント型は、担当者が求職者と企業をマッチングし、転職成立で企業から報酬を得る仕組みです。担当者の立場では「確実に決まりそうな求人」を提案するのが合理的で、その基準として最も使いやすいのが現年収です。
つまり「現年収基準の堅い提案」は、仕組み上の必然です。SIer 出身者に SIer・JTC の求人が集まるのも同じ理屈で、経歴からもっとも確実に決まる行き先だからです。ここを理解せずに「もっと上を出してくれ」「違う世界を見せてくれ」と期待だけしていると、私のようにミスマッチを感じることになります。

サービスの善し悪しではなく、仕組みの向き不向き。ここを知らずに使うと損します。
利用の終わり方:辞退の伝え方
最終的に私はビズリーチ経由の内定を受けることにし、リクルートエージェントには「年収面の希望にかなう転職先が決まった」と伝えて利用を終了しました。もめることは何もなく、あっさり終わります。
これから使う人に伝えたいのは 2 点です。
- 併用は最初に伝えて問題ない。私は初回面談で正直に伝えましたが、対応が変わることはありませんでした。隠す方が、後で辞退するときに気まずくなります
- 辞退の連絡は理由を一言添えるだけで十分。担当者にとっても日常業務です

言いにくいことほど最初に言っておくと、終わり方まで楽になります。
リクルートエージェントが向く人・向かない人
| 向く人 | 向かない人 |
|---|---|
| 初めての転職で、書類添削・面接対策の伴走がほしい人 | 年収を大きく上げることが最優先の人 |
| 現年収相応で環境(残業・社風・技術)を変えたい人 | 自分の市場価値が現年収より高いと感じている人 |
| 求人の選択肢をまず広く見たい人 | 面談や応募のやり取り自体を減らしたい人(スカウト型の方が省力) |
| SIer・大手の安定した環境に移りたい人(紹介は厚い) | SIer から事業会社など、畑を変えたい人(紹介は薄かった) |
なお私は書類添削・面接対策のサポートは使っていないので、その品質は評価できません。この記事で書けるのは、あくまで求人紹介の傾向と面談体験までです。
私の使い方の結論:併用が正解
エージェント型とスカウト型は、役割が違うので両方使えます。私はリクルートエージェントで市場の相場観と選択肢を把握し、ビズリーチで現年収を超える評価に出会いました。片方だけだと、相場観か自分の上限か、どちらかの情報が欠けます。
「畑を変えたい」なら、領域特化のエージェントという選択肢もある
ここから先は私の体験談ではなく、情報として書きます。
本文に書いたとおり、私が感じた不満は「紹介が SIer・JTC 中心で、行きたかった事業会社がほとんどなかった」ことでした。これは総合型の大手エージェントがあらゆる職種を扱う構造から来ています。担当者が IT に詳しいかどうかは運の要素があり、経歴から確実に決まる行き先=同じ業界が並びやすい。
同じエージェント型でも、扱う領域を IT・Web に絞っているエージェントなら、この部分の噛み合わせは変わり得ます。担当者が技術領域を前提に話せるぶん、「畑を変えたい」という希望を職種・技術の解像度で受け止めてもらいやすいからです。
たとえばユニゾンキャリアは IT・Web に特化した転職エージェントです(運営は株式会社ユニゾン・テクノロジー、利用は無料)。公式の説明で私が構造の違いとして注目したのは、CA(求職者担当)と RA(企業担当)を同じ担当者が兼任する「両面型」という体制です。企業の人事に採用要件や評価基準を直接聞いている担当者が、そのまま求職者側にもつく形になります。
私が本文で書いた不満は「求人票の景色が同じ」でした。総合型では、担当者と企業側の窓口が分かれているのが一般的です。両面型なら、求人票に載らない社風や評価制度を踏まえた話ができる、というのが公式の主張です。ここは私が検証していない主張なので、そのまま受け取らず面談で確かめてください。見極め方はシンプルで、「この求人の採用要件を、御社の誰から直接聞きましたか」と訊けばいいと思います。
もう一点、公式には希望職種や採用要件に合わない求人は紹介しない、大量応募や同意のない応募はしないと明記されています。私が受けた「毎週メールで求人が流れてくる」形とは逆の設計です。選択肢を広く見たい人には物足りず、「合わないものを外してほしい」人には合う、という違いになります。
公式ではエンジニア経験・未経験のどちらも支援対象とされていて、実務経験の年数を条件として挙げる記載はありません。希望勤務地は申込フォームで全国転勤可・東京都(埼玉・神奈川・千葉)・大阪府(兵庫・京都・奈良)・愛知県(岐阜・三重)・福岡県・その他エリアから選ぶ形です(2026 年 9 月時点)。ただし IT・Web に特化しているぶん、扱う求人の幅は総合型の大手より狭くなります。私がリクルートエージェントに感じた「求人量は不満なし」という長所は、この点では健在です。
両面型かどうかを面談で確かめる質問も含めて、対象条件・支援の 6 ステップ・申込フォームの入力項目は別記事に整理しました。
→ ユニゾンキャリアは誰が対象?面談の流れと登録前に訊くこと
なお、私はこのサービスを使っていないため使用感は語れません。ここまでに書いたのは公式の記載を読んで、自分が体験した総合型との違いとして整理した内容です。私自身の転職は 1 回目がビズリーチのスカウト、2 回目が LinkedIn 経由で声をかけてきた外資系エージェント(ヘイズ)のコンサルタントからの紹介で、自分から登録して伴走してもらう形ではありませんでした(外資転職の実録)。
※申し込み先は求人検索サイトではなく、キャリアアドバイザーとの Web 面談の予約フォームです。職種・経験年数・希望年収・希望勤務地に加えて、氏名・生年月日・メールアドレス・電話番号の入力があります(2026 年 9 月時点)。総合型の大手と比べたいだけなら、まず求人量を見られる大手に登録する方が目的に合います。
ただし、私が本文で書いた「エージェント型は現年収基準の提案に寄りやすい」という構造そのものは、領域を絞っても変わらないと考えています。仕組みの性質だからです。年収を大きく上げたいなら、やはりスカウト型を併用して企業側の評価を先に見る形をおすすめします(ビズリーチの実体験)。領域特化のエージェントは、「相談相手が技術を分かっている状態で伴走してほしい」場合の選択肢です。
関連記事: ビズリーチの評判は実際どう?エンジニアが使った本音レビュー
関連記事: SIerから事業会社へ転職して年収200万上がった話
よくある質問
Q. リクルートエージェントは無料ですか?
A. 求職者側は無料です。報酬は採用企業側が支払う仕組みです。
Q. 年収交渉はしてもらえますか?
A. エージェント経由の年収交渉は可能ですが、私の体験では提案段階のレンジ自体が現年収基準でした。大幅アップを狙うなら、企業側から評価が先に来るスカウト型の併用をおすすめします。
Q. SIer からの転職でも求人はありますか?
A. 豊富にあります。求人の量という点では不満はありませんでした。
Q. 面談は在職中でも行けますか?
A. 行けます。私も在職中に業務後の時間で面談しました。所要時間は 1 時間ほどで、個室なので転職活動中であることを周囲に知られる心配もありませんでした。
Q. 他のサービスと併用していることは伝えるべきですか?
A. 私は初回面談で正直に伝えましたが、対応が悪くなることはありませんでした。むしろ最後に辞退を伝えるときのことを考えると、最初に言っておく方が楽です。
Q. 途中で辞退しても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。私は「年収面の希望にかなう転職先が決まった」と伝えて終了しましたが、もめることは何もありませんでした。理由を一言添えれば十分です。
Q. 紹介された求人を断り続けても大丈夫ですか?
A. 問題ありません。担当者への義理で興味のない求人に応募する方が、お互いの時間を無駄にします。私も紹介求人の多く(SIer・大手中心)は「事業会社に行きたい」という軸と合わず、見送っています。断る理由を伝えると、紹介の精度が上がる方向に働きます。




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