「外資系エンジニアって、英語ペラペラじゃないと無理でしょ?」。SIer にいた頃の私は、本気でそう思っていました。結論から書きます。私は英語面接なしで外資系企業に入り、現在は年収1,500万円で働いています。 入社時点の英語力は、外資を諦める理由になるようなレベルではありませんでした。
ただし誤解してほしくないのは、「英語は要らない」ではないことです。正確に言うと、英語が必要になるタイミングは「入るとき」ではなく「活躍するとき」でした。この記事では、外資エンジニアに英語がどこまで必要かを、①転職の選考時 ②入社時 ③入社後に活躍する段階、の3つに分けて実体験で書きます。「英語が不安で外資を諦めている人」に、現実の温度感を届けます。
この記事を書いた人
- 現役エンジニア(SIer 5 年 → 事業会社 → 外資系。転職 2 回で現在年収 1,500 万)
- 英語面接なしで外資系に入り、入社後に英語学習を開始
- 詳しい経歴: 運営者情報
結論:英語が要るのは「入るとき」ではなく「活躍するとき」
先に全体像を表で示します。外資エンジニアに英語がどこまで必要かは、段階によってまったく違います。
| 段階 | 英語の必要度 | 実体験 |
|---|---|---|
| ① 転職の選考時 | 企業・ロールによる(私はゼロだった) | 英語面接なしで内定 |
| ② 入社時 | 必須ではないことが多い | 日本語中心で業務は回った |
| ③ 活躍する段階 | ここで初めて要る | 海外チームを巻き込むには英語が必要 |
「外資=最初から英語ペラペラ必須」という思い込みで候補を外すのは、機会を捨てている可能性が高い、というのが私の実感です。
① 転職の選考時:英語面接は「ある企業とない企業がある」
私の2回目の転職(外資への転職)では、選考に英語の面接はありませんでした。 これは運が良かったわけではなく、外資系でも「日本市場向けのロール」や「チームが日本語中心」の場合、英語面接を課さないケースが一定あるからです。
もちろん、グローバルのチームと最初から英語でやり取りするロールなら英語面接があります。ポイントは、「外資」とひとくくりにせず、ロール単位で英語要件を見ること。求人票やエージェント経由で「英語面接の有無」「チームの使用言語」を事前に確認すれば、英語面接なしで入れる外資は現実に存在します。
なお、私が実際にどう外資の求人にたどり着き、選考で何を問われたか(英語よりアーキテクチャ設計テストと面接回数がきつかった話)は、転職の全体像として別記事にまとめています。
→ SIer出身エンジニアが2回の転職で年収1,500万になった話【外資転職の実録】

「外資=英語ペラペラ前提」で候補を外していたら、今の年収はありませんでした。
② 入社時:英語が「できないと詰む」わけではなかった
入社した時点でも、英語ができないと仕事が回らない、という状況ではありませんでした。日本語の範囲でも業務は成立します。 ドキュメントは英語のものもありますが、読むのは翻訳ツールで補える。日常のやり取りも、日本のチーム内なら日本語で進みます。
さらに、ここ数年で英語のハードルは明確に下がりました。Zoom や Teams にはリアルタイムの字幕・翻訳機能があり、会議で相手の発言を日本語字幕で追える。 メールやチャットの英作文も、Claude のような AI に下書きさせて整えれば、以前とは比べものにならないほど楽になっています。読む・書くの負荷は、ツールでかなりの部分を肩代わりできる時代です。
もちろんツールは万能ではなく、後述する「その場で話して人を動かす」場面では自分の英語が要ります。それでも、「英語が完璧でないと入社後に詰む」という前提は、もう実態に合っていません。「入社=いきなり全部英語」を想像して尻込みする人が多いですが、英語は入場条件ではなく、入ってから伸ばせるもの。しかもツールが下支えしてくれる、というのが今の感覚です。
③ 活躍する段階:ここで初めて英語が「要る」
正直に書きます。英語が本当に必要になったのは、入社後に「大きな成果を出そうとしたとき」でした。
日本語の範囲でも仕事は回ります。でも、海外のチームと協力してインパクトのある成果を出そうとすると、英語が要る。海外チームを巻き込めるかどうかで、動かせる仕事の大きさが変わってくるのです。「英語は必須ではない」は入社の話で、「英語が要る」は活躍の話。両方とも本当でした。
そして、この段階こそ翻訳ツールや AI で肩代わりできない領域です。ドキュメントを読む・メールを書くはツールで補えても、会議でその場で議論に割り込み、相手を説得し、人を動かすのは、字幕や AI 翻訳を待っていては間に合いません。自分の口から英語が出るかどうかが、成果の大きさを直接左右します。読み書きはツールに任せられる時代だからこそ、差がつくのは「話す力」だと痛感しました。
だから私は、入社後に英語学習を始めました。この「入ってから伸ばす」が、外資エンジニアにとって現実的な順番だと思っています。
ちなみに、入社1年目に一番エネルギーを使ったのは英語ではありませんでした。「担当なら自分が決めて進める」への切り替えです。英語以外に何がきついのかは外資系エンジニアを3年やった結果に時系列で書いています。
英語ができないなら、どう準備すればいいか
「じゃあ英語ができない今、どうすればいいのか」への私の答えはこうです。
- 選考は、英語要件の低いロールから狙う。外資でも日本市場向け・日本語チームのロールは存在する
- 入社を目標にするなら、英語は「入ってから」で間に合うケースが多い。完璧にしてから、では遅い
- 並行して、話す訓練だけは早めに始める。私は入社後に毎朝1時間のオンライン英会話を1年続けて、「英語を話す抵抗」が消えました
英語学習をどう続けたかは、知りたいことによって読む記事が変わります。「1年やって何が変わるのか」を知りたいなら学習法の記録、「どこで始めればいいのか」を知りたいならサービス側のレビューです。
→ 学習法の記録: カランメソッドを1年続けた効果は?毎朝1時間やった正直な記録
→ サービスの選び方・料金: ネイティブキャンプの評判は実際どう?外資エンジニアが使う本音レビュー
関連記事: SIer出身エンジニアが2回の転職で年収1,500万になった話
関連記事: エンジニアの市場価値の調べ方|転職しなくても測れる
よくある質問
Q. 外資系エンジニアに英語は必須ですか?
A. 企業とロールによります。私は英語面接なしで外資に入り、入社にも必須ではありませんでした。ただし入社後に大きな成果を出そうとすると英語が要ります。「入るのに必須ではないが、活躍するには要る」が正確な実感です。
Q. 英語面接なしで入れる外資はありますか?
A. あります。私自身が英語面接なしで内定しました。外資でも日本市場向けのロールやチームが日本語中心の場合、英語面接を課さないケースがあります。求人ごとに英語要件を確認するのがおすすめです。
Q. TOEICは何点あれば外資に行けますか?
A. 私のケースでは選考でTOEICスコアを問われませんでした。スコアより「実務経験が評価されるか」と「ロールの英語要件」の方が効きます。スコアだけを理由に外資を諦めるのはもったいないと思います。
Q. 英語ができないまま外資に入ったら苦労しませんか?
A. 日常業務は日本語でも回りました。読む・書くは Zoom の翻訳字幕や Claude のような AI でかなり補えます。苦労するのは「海外チームを巻き込む大きな仕事」で、その場で話して人を動かす場面はツールでは代替できません。そこは入社後に学習して埋めていく前提で問題なかったです。私は入社後にオンライン英会話を1年続けました。
Q. 入社前と入社後、どちらで英語を勉強すべきですか?
A. 私の実感では「入ってから」で間に合うケースが多いです。完璧にしてから応募、では機会を逃します。ただし話す訓練だけは早めに始めておくと、入社後の立ち上がりが楽になります。



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